インスタグラム(電子書籍制作をしている人の日常)

Amazonキンドル電子書籍データの校正方法(androidでmobiを読む)

Amazonキンドルの電子書籍を出版する際は、製作したデータ(mobi)を校正することも大切です。誤字脱字の最終確認、画像の色味やフォントサイズの最終確認、ページ抜けがないか?――など、複数の目で電子書籍を読むことで不具合を未然に防ぐことができます。

なお、パソコンでは『Kindle Previewer』というソフトで簡単に動作確認をすることができるのですが、今回はせっかくですのでスマートフォンの実機でデータを確認する方法を紹介したいと思います。スマホに電子書籍データを移動して閲覧&校正をすれば、『いつでも、無料で、自分の電子書籍のデータを持ち歩くこと』が可能になりますので、知人や友人に紹介や説明する際にも便利です。

電子書籍データ(mobi)を読むために用意するもの

・スマートフォン(今回はandroidを使用します)
・Wi-Fi環境(アプリのダウンロードに50MB、電子書籍データのダウンロードに10~50MBくらい消費しますので、Wi-Fiを利用してデータ通信料を節約してください)
・使用アプリ『Kindle for Android』(Googleプレイから公式アプリがダウンロードできます)

(パソコンを使用する場合)
・データ通信ができるUSBケーブル(100円均一でも販売しています)

作業の流れ

それでは、実際に作業の流れに沿って準備していきましょう。
簡単にまとめると「アプリをインストール」→「電子書籍データをダウンロード&コピー」→「kindleフォルダにデータを貼り付け」→「『Kindle for Android』を起動して読む」という流れになります。

アプリをインストールする

Googleプレイから公式アプリ『Kindle for Android』をインストールします。
アプリのダウンロードに50MBくらい消費しますので、データ通信料を節約したい方は、Wi-Fiのある環境を利用して下さい。
自宅にパソコンがある方はルーターの無線LANを使用できますが、自宅にパソコンが無い方はスマートフォンを契約した店舗(ソフトバンクやauなど)へ行けば、お使いのスマートフォンに合わせたWi-Fiが用意されていることが多いので、便利です。アプリのインストールに迷った場合も、契約した店舗で教えてくれることが多いですし。

(余談ですが、最近はフリーWi-Fiスポットも増えてきています。図書館やコンビニ、駅や飲食店、パチンコ店などに設置されていることも多いです。マナーを守って利用してみて下さい)

アプリを設定する

公式アプリ『Kindle for Android』をインストールできたら、次はアプリの設定をします。
『Kindle for Android』を開いて、ID(アカウント)を設定します。AmazonのIDを持っている方は、お持ちのIDで登録してください。AmazonのIDを持っていない方は、「名前」「メールアドレス」「パスワード」を入力してください。なお、パスワードとメールアドレスは今後も必要ですので、忘れないようにメモを残しておいてください。

ログイン出来たら、次は「あなたの興味があるジャンルを選んで下さい」と表示されます。自分の好きなジャンルを選んで下さい。

ジャンルを選んで「次へ」を押すと、色々な本の表紙がおすすめとして出てきます。今回は、とりあえず興味がある本を1冊だけ選んで「次へ」を押します。
すると、「書籍のお試し版をダウンロードしますか?」という画面になります。――が、お試し版をダウンロードするのにもデータ通信とスマートフォンの容量を消費しますので、「ダウンロードする」にチェックが入っているものを「全部外して」から「次へ」を押します。

その後、少し待ってから「本棚が表示」されたらひとまず完了です。

最後にアプリの「設定」を開いて、「データストレージへのアクセス」にチェックを入れます。

これで『Kindle for Android』アプリの設定は完了です。

電子書籍データ(mobi)をダウンロードします

Wi-Fi環境にあることを確認してから、徳留工作出版から送られてきた電子書籍データ(mobi)をダウンロードします。

電子書籍データのサイズは、おおよそ10MB~50MB前後ですので、Gメール(グーグルクラウド)を利用して送ります。メールに添付されたURLをクリックして、電子書籍データ(***.mobiというファイル)をダウンロードしてください。
なお、ダウンロードしたファイルは、後ほど移動させますので、どのフォルダにダウンロードしたのかはしっかりと覚えておいてください。

※スマートフォンの場合/アプリにデータを移動する

電子書籍データがダウンロードできたら、あとはアプリで読み込めるようにするだけです。スマートフォンの場合、大抵は『download』というフォルダに「***.mobi」というファイル(電子書籍データ)は入っています。

「***.mobi」を長押しして「コピー(切り取りも可)」してから、「kindle」というフォルダの中へ「貼り付け」してください。

※パソコンの場合/アプリにデータを移動する

電子書籍データがダウンロードできたら、あとはアプリで読み込めるようにするだけです。

パソコンでデータを移動する場合には、「データ通信が出来るUSBケーブル」を使って、パソコンとスマートフォンを接続します。スマートフォンによっては、接続した後に「スマホ上部をスワイプして」+「スマートフォンの接続設定を開いて」+「データ通信の設定をON」にする必要がある機種もあります。(詳しくは、WEB検索などで『スマホ パソコン 接続』などで検索できます)
目安としては、パソコンの方でスマートフォンを開いて「色々なフォルダが表示される」と成功です。
(↓例:「ファイル転送をONにします」)
(例:PCでスマートフォンのフォルダを開きます)
ここまできたら、あとは電子書籍データ(***.mobi)をスマートフォンのフォルダに移動してあげるだけです。
パソコンで電子書籍データをダウンロードした場合も、大抵は『download』というフォルダに「***.mobi」というファイル(電子書籍データ)は入っています。もしすぐに見つからなかったとしても、「ファイルの検索(デスクトップ左下の検索窓)」へ『mobi』と入れれば、すぐにデータを見つけられます。

「***.mobi」というファイル(電子書籍データ)が見つかったら、「***.mobi」を右クリックで「コピー(切り取りも可)」します。そして、スマートフォンの色々なフォルダの中に「kindle」というフォルダがあると思いますので、その中へ「貼り付け」してください。

無事にデータの移動が出来ましたら、準備は完了です! スマートフォンの上部をスワイプして、「USB接続をOFF」にしてからUSBケーブルを抜きます。(これをすることで、データの破損やスマホの故障を防止できます。よくわからない場合には、一度パソコンの電源を落としてからスマホを外す方法でも大丈夫です)

『Kindle for Android』を起動する

ここまで色々と準備してきましたが、あとは『Kindle for Android』をスマートフォンで起動してください。正しく認識されていれば画面にあなたの電子書籍の表紙が出てきます。電子書籍を開けば書籍を読むことができますので、早速校正を始めましょう!!
(なお、機種によっては同期してあげることが必要な機種もあります。右下の「その他(設定)」をひらいて、同期して下さい)

電子書籍データの校正方法(android編)まとめ

電子書籍データの校正方法(android編)についてここまで紹介してきました。

簡単にまとめると「アプリをインストールする」→「電子書籍データをダウンロードしてコピーする」→「kindleというフォルダにデータを貼り付ける」→「『Kindle for Android』を起動して読む」という流れになります。

最初はちょっと取っつきにくいかもしれませんが、この方法を取り入れたら『自分のスマホで、いつでも自分の電子書籍を無料で読むこと』ができます。ぜひ時間のある時にチャレンジしてみて下さい。

※余談※
なお、パソコンをお持ちの方は『epubファイル』で電子書籍データの校正をすることも可能です。こちらの方は、Windows10以降でしたら「ファイルをダウンロードしてダブルクリックするだけ」で校正を始められますので、パソコンが苦手な方にもおすすめです♪